年中行事

大般若会(一月七日)

仏法の興隆・人類の平和・国土の安全を祈る行事です。お寺では、『大般若経』という、中国の玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし…「西遊記」の三蔵法師のモデルです)が、インドから持ち帰って漢字に訳した教典を転読します。

 法要後、お参りに来た人は家内安全・厄よけのための「般若札」をもらい、家の入り口に貼っています。

 

春期彼岸会(三月二十四日または二十五日)

彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター」の漢訳「到彼岸」の略で「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味です。春分と秋分の時期、真西へ沈む夕陽の向こう側の先祖を偲び、夕陽に拝み供養する仏事です。

徳門寺では春彼岸に本山から布教師様のご法話をいただき、毎日の生活の中でお釈迦さまの教えを心にいただき、実践していくことの大切を学んでいます。

 

施餓鬼会(八月七日)

 お釈迦様の弟子の一人である阿南尊者(あなんそんじゃ)がたくさんの食べ物をお供えして多くの餓鬼(生きている時欲張りだったために死んで飢えと乾きに苦しむようになった人)を救ったことから行われるようになったといわれます。法要では位牌をお祭りしてご先祖様の供養を行います。

開山忌(十月一日)

徳門寺を開かれた栄西禅師(栄西禅師)の遺徳を偲ぶ法要です。

当日は寺宝である栄西禅師の頂相(ちんそう=遺影の代わりに用いる肖像画のこと)を飾って、法要をしています。 

 

除夜の鐘

除夜の鐘の「除」という言葉には、古いものを捨て新しいものを迎えるという意味があり、「除夜」とは大晦日の夜の事を言います。つまり除夜の鐘とは、大晦日の日の夜に撞かれる鐘、の事を指しているのです。除夜の鐘を撞くのは108回と一応の決まりがあります。人間には108つの煩悩(欲望や怒り、苦しみなどの心の乱れ)がある事からその数だけ鐘を撞き煩悩を追い払うというものです。